料理研究家「Mako」
都内でCreative Kitchenを主催するほか、テレビやラジオなど様々な媒体で活躍している料理研究家・Mako先生。
彼女の守谷宗光との出会いから、包丁の使い心地や、読者へのメッセージなどを、独占インタビュー。
実は私、もうずっと前から守谷宗光さんの包丁を使っていて。
それで今回お声がけくださったんですけども。
もともと日本刀を作っていた会社なんですよね?
だからやっぱり、今どきのステンレスやセラミックの包丁とは違って、「底力」があるっていうか。変な言い方ですけど(笑)切れて欲しい所までしっかり切れるような。
あとやっぱり、自分で時々研ぐと「上手に研げてないな」なんて思うんですけど、それでも研ぐと切れ味が蘇るんですよね。そしてそれが長持ちするんですよ。
他のは、研いだらその時は切れるんですけど、またすぐに切れなくなってしまうんです。
知り合いに包丁マニアのような人がいるんですが、同時に旅が好きな人でもあって。サライという雑誌でこの包丁が紹介された際に、この包丁を旅のお土産で買ってきてくれたんです。
その際、その友人がいろいろと話し込んだようで、お店の方の印象に残っていたのかな(笑)
それもあって今回私にご連絡下さったのかなと思います。
それ以来この切れ味と、使い勝手の良さが気に入って、ずっと使わせていただいていますね。
こちらの2本の三徳包丁はどちらも安来鋼「ヤスキハガネ」製なんですが、鋼の種類が違うんです。
1本は「安来鋼(ヤスキハガネ)青紙スーパー」という鋼が挟まっている割り込み包丁と、もう一つは「安来鋼(ヤスキハガネ)銀紙3号」の全鋼(オールハガネ)です。
細かいことは自分でもちゃんとよくわかっていないまま使ってるんですけど(笑)錆びやすい物と、錆びにくい物があって、このオール鋼の方が錆に強いタイプですね。刃先にサビが付くこっちが「安来鋼(ヤスキハガネ)青紙スーパー」。刃物が大好きなおじさんがよく知ってるんですけどね(笑)
使い分けとしては、やっぱり切り口を繊細に切りたいものは「安来鋼(ヤスキハガネ)青紙スーパー」を使って、ただ野菜を刻む、みたいな時は「安来鋼(ヤスキハガネ)銀紙3号」を使っていますね。
ホタテなんかは断面が出てしまいますし、あとやっぱりお刺身とか玉ねぎの切り口だったり、そういうのが凄く違いますね。トマトなんかもそうですね。
「安来鋼(ヤスキハガネ)青紙スーパー」がやはり凄いですね。例えばやはりトマトなどなんですけど、薄く切った時の残りの最後の部分。普通なら潰れてしまいますけど、こんなに綺麗に断面が出るんですよ。
細工する場合はペティーナイフがやりやすいですね。
細工ではなくても小さい物を切る時はペティーナイフの方が切りやすいです。
大根を二つに割るとか、白菜をズバッと切る場合は三徳、あとは高さがある物や、キャベツのような柔らかいけれど大きい物は三徳のほうが良いですね。
果物をちょっと剥いたりなんて時はペティーナイフが便利です。
やっぱり、普段いかに切れない包丁で料理をしているかということに気づいて、切れる包丁で切ることで料理が凄く楽しくなります。
今まで以上に包丁使いが自分自身でも格段に上手くなったように、薄く切れたり、細く切れたりする、ということをこの包丁を使ってみることで体感出来ますね。
良い包丁を使うと料理が上手くなったようにも感じられますし、良く切れる包丁の切れ味がどういうものなのかを感じると「切れない」ということが「嫌だ」と気付くと思います。よく切れる包丁を使うと作業も早くなりますよ。
あと、手を怪我するという話を聞きますが、切れない包丁で作業していると、切ってしまった時に傷が細かなギザギザになってしまっていて、怪我をしてしまった時も、直りが全然違うなんかがありますね。
今回使っているこの包丁は、すべてオプションの手研仕上げ仕様ですが、これはオススメです。切れ味バツグン。
是非、この切れ味を一度体験してみてくださいね。